<ミレニアム・ファルコン>はレイアに導かれ、反乱軍の秘密基地のあるヤヴィン4へと向かう。だが、船体には帝国軍の追尾装置が取り付けられており、デス・スターも急速にヤヴィン星系を目指していた。彼らはこのためにわざと取り逃がされたのである。反乱軍の将軍たちはR2から得た設計図を分析し、デス・スターの唯一の弱点を突き止めていた。反応炉から伸びる直径わずか2メートルの排熱ダクトにプロトン魚雷を直撃させることができれば、この要塞兵器を破壊することができるのだ。ルークは反乱軍パイロットの一員として銀河の命運を賭けた戦いに参加する決意を固めるが、ハンとチューバッカはそれを自殺行為だと言い捨て、ジャバ・ザ・ハットへの借金の返済に戻ってしまう。
ルーク: なあ、報酬をもらったらすぐおさらばかい?
ハン:
もちろん、その通りだ。こいつで返済しないといけない古い借りがあるんだ。そんなもんがなくてもここに留まるほど馬鹿じゃないがな。そうだろ?おまえも一緒に来ないか?戦いですこしは役に立ちそうだ。使ってやるぜ。
ルーク: よしてくれ。なぜ状況をわきまえないんだ?何が起ころうとしているのか、あの人たちが何に立ち向かおうとしているのか分かるだろう。あんたみたいな腕のいいパイロットを求めてるんだよ。あんたはその人たちに背を向けているんだぞ。
ハン:
使う前に死んじまったら報酬も何もないだろうが?おまけにあのバトル・ステーションに攻撃するなんて俺に言わせりゃ勇気じゃないね。それは・・・自殺行為ってもんだ。
ルーク: わかったよ。じゃあ、せいぜい自分を大切にするんだね、ハン。それが一番大切なんだろ?
ハン:
おい、ルーク。フォースが共にあらんことを。
チューバッカが悲しそうに見ていいた。
ハン:
何を見てるんだ?これでいいんだ。
#153ハンの行為の意図は、欲でした。大金が手に入ると思って、レイアを救い、R2を運んだだけです。しかし、結果は、英雄的な行為です。欲が悪なのは、その道の権威や道徳かがそれを悪とみなすからではなく、自己という誤った見識の上に成り立っているからです。欲の土台は、他者と自分といった区分です。
Officer:
全パイロットは持ち場につけ。全パイロットは持ち場につけ。
レイア: どうかしたの?
ルーク: ハンのことさ。分からないよ。気が変わってくれると信じてたのに。
レイア: 彼には歩むべき自分の道があるのよ。他人が決めることはできないわ。
ルーク: ベンがここにいてくれれば。
レイアはルークにキスとすると去って行った。