ダゴバで修行に励むルークは、ヨーダから最初の試練としてダークサイドの強い、薄暗い洞窟の中へ入るよう命じられる。彼は丸腰で行けと言われるが、武器を身に付け、洞窟の奥へと進むのだった。すると、そこにヴェイダーの幻影が現れる。
驚いたルークはライトセイバーを起動し、ヴェイダーに切りかかるが、彼が切り落した仮面の下には、自分自身の顔が隠されていたのである。
ルークは銀河系が抱えている問題の多くは、ダース・ヴェイダーのせいだと思っていた。つまりルークは苦痛が外から来るものと思っていだのだ。マスクの下から、現れたルークの顔は、本当に戦わなければならないのは、自分自身だと告げていたのだ。ルークは自分自身を攻撃していたのである。苦痛は私たちの心の産物。しかし、ルークにそれは、まだ理解できなかった。そして、ヨーダは、ルークの考えがそのレベルにあることを知り、失敗だという。
苦しみはされにでもある。生けとし生けるものは全て苦しむ。憎しみ、嫉妬、屈辱、しかしそれはとくに本人が悪かったわけではなく、誰もが持ち合わせているもの。
苦しみは誤った考えに根ざした一時的なものだとわかると、もう攻撃したいとは、思わなくなるだろう。
そしてクワイ=ガンの教えのように注意深さをもって包みこむことができるようになる。包み込むとは、苦しみを無視したり、拒絶したりせずに、その中に入り込んで一緒にいるということ。医療用ドロイドが怪我をした患者を治療するように、最新注意を払って扱うだけだ。