エピソード II / クローンの攻撃 Episode II: Attack of the Clones


謎の指導者ドゥークー伯爵の指揮のもと、この分離主義運動は限られたジェダイ・オーダーの力で銀河系に平和と秩序を維持することを困難にしたのだった。
ナブーの前女王アミダラ元老院議員は、苦境に立たされたジェダイへの支援軍隊設立の是非を問う重大な票決に参加すべく、銀河元老院へと戻るのだ
った・・・

Royal Cruiser

軍隊設立法案への投票を控えたパドメ・アミダラ議員を乗せ、ナブーのロイヤル・クルーザーがコルサント星系に到着した。しかし、クルーザーは専用着床パッドに着陸した途端に爆破され、乗員全員が死亡する。だが、乗っていたのはアミダラの影武者となっていた侍女の1人コーデだった。自分を襲う陰謀を目の当たりにしたアミダラは動揺するが、警備隊長のタイフォに連れられ、悲痛の思いで元老院へと向かうのだった。

元老院議長の官邸ではパルパティーンとジェダイ評議会の重鎮たちが会談を行っていた。パルパティーンは分離主義勢力との話し合いによる紛争解決に自信を見せるが、事態は想像以上に深刻である。そこへアミダラを筆頭とする忠誠派議員団が訪れ、アミダラは直感から暗殺未遂の首謀者がドゥークー伯爵ではないかと告げる。しかし、ドゥークーはかつてクワイ=ガンを訓練した偉大なジェダイ・マスターでもあった。評議員たちはドゥークーの潔白を信じており、パルパティーンの進言を受け入れ、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーを彼女の護衛につけると約束するのだった。

 

Padme's Apartment -- Elevator

オビ=ワン: 少し緊張しているようだな。
アナキン: いえ、ぜんぜん。
オビ=ワン: お前がこんなに緊張しているのは、2人でガンダークの巣に落ちたとき以来だ。
アナキン: あなたがあの悪夢の中に落ちたんですよ、マスター。そして僕は助けたんですよ、忘れましたか?
オビ=ワン: ああ・・・そうだったな。
オビ=ワン: 汗をかいているぞ。落ち着け。深呼吸するんだ。
アナキン: 彼女と会うのは10年ぶりなんですよ、マスター。

パドメの宿舎で、オビ=ワンとアナキンは10年ぶりに彼女との再会を果たす。特にアナキンはこの10年間、絶えずパドメを想い続けてきたのだった。だが、彼の一途な想いに対してパドメは冷静だった。

オビ=ワン: 再びお会いできて光栄です、議員。
パドメ: おひさしぶりです、マスター・ケノービ。
パドメ: アニー?おどろいたわ、大きくなって。
アナキン: あなたも。さらに美しくなった。あ、議員として、という意味です。
パドメ: アニー、あなたはいつもタトゥイーンにいたおチビさんよ。
オビ=ワン: 議員、決して目障りにならないように警備させていただきますので、ご安心を。
Typho: 女王陛下の警備を担当するタイフォ隊長です。ジャミラ女王は既にあなた方の任務について報告を受けておられます。ここにいてくださって心強いです、マスター・ケノービ。状況は議員のお考えになられている以上に危険でして。
パドメ: これ以上の警備は必要ありません。私は答えがほしいのです。誰が私を殺そうとしているのか。
オビ=ワン: 我々がここにいるのはあなたをお守りするためです、議員。捜査のためではありません。
アナキン: 君を殺そうとしているやつは見つけ出すよ、パドメ。約束する。
オビ=ワン: 命令を逸脱してはならんぞ、若きパダワン見習い。
アナキン: もちろん、彼女を守る過程でという意味ですよ、マスター。
オビ=ワン: 口答えは二度と許さんぞ、アナキン。私の教えに注意を払うんだ。
アナキン: なぜです?
オビ=ワン: 何だと?
アナキン: 犯人を捜さないのなら、なぜ我々が彼女のもとにいるんですか?守るのはジェダイではなく警備隊の仕事です。やり過ぎです、マスター。捜査も我々の任務の一環です。
オビ=ワン: 我々は評議会の指示通りに動くだけだ。自分の立場をわきまえろ、若造が。
パドメ: おそらくあなた方がいてくださることで、この脅威を取り巻く謎も解明されることでしょう。ではよろしければ、休ませていただきますわ。
Typho: なにはともあれ、いてくださるのはありがたいことです。すべてのフロアに警備員をおいていますので、私は階下の司令センターにいます。
ジャージャー: おいら、また会えて幸せね、アニー。
アナキン: 彼女は僕のことが分からなかったよ、ジャー・ジャー。別れて以来、僕は毎日彼女のことを考えていたのに、彼女は僕のことを完全に忘れていた。
ジャージャー: 喜んでたよ。おいら、彼女があんなに喜んでるのを見たのは久しぶりだよ。
オビ=ワン: お前は否定的に考えすぎだ、アナキン。心配するな。彼女は再会を喜んでいたぞ。さて、セキュリティをチェックするぞ。

 

任務を逸脱する犯人の究明に自信を示し、オビ=ワンから叱責を受けたアナキンを尻目に、彼女はジェダイの護衛に期待を寄せ、寝室へと急ぐ。

 

 

アナキンは意気消沈するが、オビ=ワンと代議員となったジャー・ジャーに励まされ、自分の役目を果たすのだった。

 

アミダラの暗殺を企てたのは女賞金稼ぎザム・ウェセルと、その雇い主である銀河系最強の賞金稼ぎジャンゴ・フェットである。ジャンゴは本当の依頼主を慎重に隠すため、彼女に仕事を請け負わせていたのだ。彼はザムに猛毒を持つ生物クーハンを与え、再びアミダラを襲撃させるのだった。

Coruscant -- Padme's Apartment

オビ=ワン: タイフォ隊長が階下に十分な人員を配置している。
アナキン: 暗殺者も入って来れませんね。
オビ=ワン: 何か変わったことは?
アナキン: 墓場のように静かです。彼女に何かが起こるのをただ待っているだけというのは気に入りません。
オビ=ワン: どんな様子だ?
アナキン: 彼女はカメラに目隠しをしています。監視されるのが嫌なんでしょう。
オビ=ワン: 彼女は何を考えているんだ?
アナキン: 彼女は侵入者が現れたら警報を発するようにR2をプログラムしました。
オビ=ワン: 他にも議員を暗殺する方法は無数にあるぞ。
アナキン: ええ。でも暗殺者を捕まえたいんですよね、マスター?
オビ=ワン: 彼女をエサにするのか。
アナキン: 彼女の考えですよ。心配無用です。彼女には指一本触れさせません。何かが部屋に入れば僕が気づきます。信用してください。
オビ=ワン: 危険すぎる。それに、お前の感覚はあてにならないからな、若き弟子よ。
アナキン: あなたはどうなんですか?
オビ=ワン: まずまずだ。

Coruscant -- Padme's Apartment Balcony

オビ=ワン: 疲れているようだな。
アナキン: よく眠れないんです。
オビ=ワン: 母親のことか?
アナキン: なぜ母の夢ばかり見るのか分からないんです。
オビ=ワン: 時間が経てば見なくなるさ。
アナキン: それよりもパドメの夢を見たいですよ。再会できただけで心が惑わされます。
オビ=ワン: その感情には気をつけろ、アナキン。痛い目にあうぞ。おまえはジェダイ・オーダーと誓いを交わしているんだ。誓いは簡単に破ることはできん。それと忘れるな、彼女は政治家だ。政治家は信用できん。
アナキン: 彼女は他の議員たちとは違いますよ、マスター。
オビ=ワン: 私の経験では、議員たちの関心は政治献金を行ってくれる連中のご機嫌を取ることだけだ。彼らは民主主義の利点を忘れることにもまったく関心を払っていない。
アナキン: 講義はたくさんです。少なくとも政治経済学についてはね。

Coruscant -- Padme's Apartment

アナキン: それに、あなたの言っていることは一般論です。議長は腐敗していませんよ。
オビ=ワン: パルパティーンも政治家だ。私の見た限り、彼は議員の情熱や偏見を追従することに長けているだけだよ。
アナキン: あの人は善良な方で・・・
オビ=ワン: 私も感じた。

 

パドメに心を奪われたアナキンに、オビ=ワンが個人的な恋愛感情を禁じたジェダイ・オーダーの掟を説いていたとき、寝静まったパドメの部屋にザムが送り込んだ暗殺ドロイドが到達した。ドロイドは部屋の中にクーハンを解き放つが、そのわずかなフォースの変化を感じ取った2人のジェダイが乱入する。間一髪のところでアナキンのライトセイバーがクーハンを焼き切り、オビ=ワンはドロイドを追跡する。アナキンも宿舎を飛び出して駐車してあったスピーダーを拝借すると、師匠の後を追うのだった。追跡者を察知したザムは全速力で逃走し、コルサントの深夜の摩天楼で壮絶なスピーダー・チェイスが繰り広げられる。

オビ=ワン: 才能に見合った時間をセイバー・テクニックの練習に注ぎ込めば、マスター・ヨーダに匹敵する剣士になれるものを。
アナキン: もうなってますよ。
オビ=ワン: それは妄想だ、未熟な弟子が。

 

アナキンは無謀な運転と衝動的な行動でオビ=ワンを困らせながらも、彼女を地上のナイトクラブに追い詰めた。

Coruscant -- Nightclub

オビ=ワン: アナキン。
アナキン: 彼女はクラブに入りましたよ、マスター。
オビ=ワン: 落ち着け。フォースを使うんだ。頭を使え。
アナキン: すいません、マスター。
オビ=ワン: やつは逃げるためじゃなく、隠れるために入ったんだ。
アナキン: はい、マスター。
オビ=ワン: 次はなくさないようにしろよ。
アナキン: はい、マスター。
オビ=ワン: この武器はおまえの命だ。
アナキン: がんばります、マスター。
オビ=ワン: いつかおまえに殺される気がしてならないよ。
アナキン: なんてことを言うんですか、マスター。僕にとって父親同然の人なんですよ。
オビ=ワン: ではなぜ私の言うことを聞かないんだ?
アナキン: 努力します。

 

2人は慎重に店の中へと入り、オビ=ワンがライトセイバーの一撃でザムの腕を切り落とす。ジェダイは彼女に黒幕の正体を尋問するが、遠方からジャンゴの放った毒入りダーツによって、ザムは息絶えたのだった。

オビ=ワンとアナキンがジェダイ評議会に報告を済ませると、ヨーダとメイス・ウィンドゥはオビ=ワンに賞金稼ぎの捜索を、アナキンにはアミダラの護衛として彼女をナブーへ送り届ける任務を与える。アナキンにとってはこれは初の単独任務であり、パドメと2人きりになれる好機でもあった。彼はさっそくパルパティーンの官邸へと足を運び、投票を回避してナブーに戻るようパドメを説得してほしいと依頼する。彼はこの10年間、常に自分を気に掛けてくれたパルパティーンに深い尊敬の念を抱いていたのである。

Galactic Senate -- パルパティーン's Office

パルパティーン: 彼女には私から話しておこう。アミダラ議員も議長命令には逆らわないだろう。私も彼女のことはよく知っているからな。
アナキン: ありがとうございます、閣下。
パルパティーン: それはそうと、君もついに単独任務を授かったか。辛抱が実ったな。
アナキン: それよりも議長の指導の賜物です。
パルパティーン: 君に指導など必要ないよ、アナキン。やがては君も自分の感覚を信用することを学ぶだろう。そうなれば無敵だ。何度も言ったが、君ほど資質あふれるジェダイにはお目にかかったことがないよ。
アナキン: ありがとうございます、閣下。
パルパティーン: いずれもっとも偉大なジェダイになるだろう、アナキン。マスター・ヨーダですらかなわぬジェダイにね。

 

 

 

一方、オビ=ワンは秀でた才能から傲慢になっている弟子に不安を隠せなかった。だが、メイスはアナキンこそが予言にある「選ばれし者」であるとし、オビ=ワンに自分の弟子を信頼するよう進めるのだった。

 

Jedi Temple -- Corridor

オビ=ワン: パダワンのことが心配です。単独で今回の任務を与えるにはまだ早いのではないかと。
ヨーダ: 評議会が自信を持って決めたことじゃぞ、オビ=ワン。
メイス: あの少年には並外れた才能がある。
オビ=ワン: しかし、まだ学ぶべきことが多くあります、マスター。彼は能力のあまり、その、傲慢になっています。
ヨーダ: うむ。多くのジェダイに共通の欠点じゃな。ふむ・・・皆、自信過剰になっておるわ。より多くの経験を積んだ年長者もな。
メイス: それにオビ=ワン、もし予言が正しければ、おまえの弟子はフォースに均衡を取り戻せる唯一の存在なのだ。

Coruscant -- Padme's Apartment

 
アナキン: ときにはプライドをすてなきゃならないときもあるよ。ここは指示に従って。
パドメ: 大人になったのね、アナキン。
アナキン: マスター・オビ=ワンはそれを認めようとしないんだ。
アナキン: 誤解しないで。オビ=ワンは偉大な師だよ。マスター・ヨーダのように聡明で、マスター・ウィンドゥのように強い。あの人の弟子になれたことを本当に感謝してるんだ。でもある点において・・・いや多くの点で・・・僕は彼に勝ってる。とっくに試練を受ける準備はできているのに、彼は僕がまだまだ未熟だと思っているんだ。僕を足止めさせているんだよ。
パドメ: 苛立たしいのは分かるわ。
アナキン: ひどいよ。あまりにも批判的だ。聞く耳を持とうとしない。分からず屋だ。不公平だよ!
パドメ: 指導者というのは私たちが思う以上に欠点が多く見えるものなのよ。それが成長の唯一の手段なの。
アナキン: 分かってるよ。
パドメ: アナキン、成長をあせらないで。
アナキン: でも僕はもう一人前だよ。君だってそう言ったじゃないか。
パドメ: お願い、そんなふうに私を見ないで。
アナキン: どうして?
パドメ: 気持ちが落ち着かなくなるの。
アナキン: 失礼しました、議員。

 

アナキンとパドメは目立たぬよう難民を装ってナブーへと発った。そして、オビ=ワンは謎の賞金稼ぎが残したダーツについて調査するため、旧友デクスター・ジェッスターのダイナを訪れる。知識豊富なデクスターはオビ=ワンとの再会を喜び、ダーツの出処がクローン職人の惑星として知られるカミーノであることを教えてくれた。オビ=ワンはその情報をもとにジェダイ公文書館でカミーノの情報を検索するが、何も見つからない。彼はヨーダに知恵を求め、この老マスターに従って修行に励む子供たちの洞察から、カミーノの情報が何者かによって削除されたことを知るのだった。オビ=ワンはヨーダの言葉とデクスターの情報を信じ、謎の究明を求めてカミーノへと向かう。

 

そのころナブーへ向かう船の中では、アナキンとパドメが徐々にかつての親交を取り戻していた。

Space

 

パドメ: ジェダイに人生の誓いを立てるのは大変でしょうね。行きたいところにも行けないし、やりたいこともできないんだもの。
アナキン: そして、好きな人と一緒にいることもできない。
パドメ: 愛することは許されているの?ジェダイには禁じられていると思ってたけど。
アナキン: 執着は禁止。所有も禁止。でも、同情はジェダイの生き方の中心的概念だ。僕はそれを無条件の愛と解釈してる。だから愛はむしろ推奨されていると思っていい。
パドメ: あなたはずいぶん変わったのね。
アナキン: 君はぜんぜん変わっていない。夢にでてきたときのままだ。

2人は首都シードに到着すると新女王に謁見し、安全な湖畔に身を寄せることになる。

Bibble: 何かお考えはありますかな、マスター・ジェダイ?
パドメ: アナキンはまだジェダイじゃないのよ。まだパダワン見習いなの。でも私は・・・
アナキン: ちょっと待ってくれ。
パドメ: 失礼。私はレイク・カントリーに行くつもりです。あそこなら人目を避けらる場所もあります。
アナキン: ちょっと失礼。ここでは僕が警備責任者ですよ、議員。
パドメ: でもここは私の故郷よ。とてもよく知っている場所です。だからここへ来たんでしょう。この場合、私の知る地の利に従うことが賢明なだと思うわ。
アナキン: 失礼しました、議員。
Jamillia: 完璧ね。では決まりとしましょう。

Naboo -- Lake Country

そして2人で過ごすうちに、アナキンはパドメへの強い愛情を募らせていった。2人は熱いキスを交わし、急速に親密になっていくが、アナキンの強い情熱をよそにパドメはどうしても一線を踏み越えることができないのだった。
パドメ: ここには学校が休みのときによく来たわ。毎日あの島まで泳いだの。水は大好き。砂の上に寝そべって、太陽の光で乾かすのよ。そして、鳴いている鳥の名前を当てっこしたわ。
アナキン: 僕は砂は嫌いだな。ザラザラしていて邪魔で不快で、どこにでも入ってくる。ここのとは違うよ。ここではすべてが柔らかくて滑らかだ。
パドメ: やめて。そんなことしちゃダメよ。
アナキン: ごめん。

 

そこには議員とジェダイという、立場と掟の問題が2人の間に立ちふさがっていたのである。アナキンは秘密の恋を持ちかけるが、現実はそこまで甘くはなかった。

Naboo -- Plain

アナキン:初恋は何歳の時?
パドメ: 知らないわ。
アナキン: 言ったじゃないか。僕に話したくないだけなんだ。
パドメ: 私にジェダイのマインド・トリックでも使ってみたら?
アナキン: それは心の弱い人間にしか効果がないんだ。
パドメ: わかったわ。12歳のときよ。彼の名前はパロ。立法機関の青少年プログラムで一緒だったの。私より少しだけ年上だったわ。とてもかっこよかった。黒い巻毛で、澄んだ目をしてたの。
アナキン: うん、だいたいのことは分かってるよ。彼はどうなったんだい?
パドメ: 私は公共の仕事に就いたけど、彼は芸術家を目指したわ。
アナキン: たぶん彼は賢い男なんだな。
パドメ: あなた本当は政治家が嫌いなんでしょう?
アナキン: 2、3人は好きなのもいるけど、その中の1人については本当のところは分からないな。システムがうまく機能していないんだと思う。
パドメ: どうしたらうまくいくの?
アナキン: 政治家が席について、問題を議論して、すべての人々にとって最善の内容で合意して、そしてそれを実行するシステムが必要だ。
パドメ: 私たちがしていることはそのとおりよ。問題なのは、みんながいつも合意できるわけじゃないということなのよ。
アナキン: だから合意させるべきなんだ。
パドメ: 誰が?誰が合意させるの?
アナキン: 分からないよ。誰でもいい。
パドメ: あなた?
アナキン: 僕じゃないよ。
パドメ: でも誰かがやらなければならないのよ。
アナキン: 頭のいい人間がね。
パドメ: 私にはまるで独裁政治のように聞こえるわ。
アナキン: 機能するなら、それもいい。
パドメ: 私をからかってるのね。
アナキン: とんでもない。議員をからかうなんて恐れ多いよ。
パドメ: アニー、大丈夫?

地表のすべてが水に覆われ、絶えず嵐の吹き荒れる惑星カミーノに到着したオビ=ワンは、思いがけない歓迎にたじろいだ。カミーノアンたちはジェダイの訪問を待っており、真っ先にビジネスの話を切り出してきたのである。カミーノの首相ラマ・スーは、既に発注どおり、共和国軍となる20万のクローン兵を完成させており、追加分の100万も完成間近だと説明する。また、首相は発注者としてジェダイ・マスター・サイフォ=ディアスの名を告げるが、彼は10年前に死んだはずの人物だった。オビ=ワンは内心驚きながらも、密かに用意されていたクローン軍を視察し、このとき彼らの遺伝子提供者が賞金稼ぎのジャンゴ・フェットであることを知らされる。オビ=ワンはさっそくジャンゴに面会を求めるのだった。

早すぎるジェダイの訪問に驚いたジャンゴは、オビ=ワンの質問をうまくはぐらかしつつ、雇い主はティラナスという男だと説明する。面会はすぐに終わり、ジャンゴは遺伝子提供の報酬として得た自分の完全なクローン、ボバ・フェットと共にカミーノからの逃走を準備するのだった。一方、オビ=ワンはさっそくこの驚愕の事実をコルサントのマスターに報告し、ジャンゴを評議会で尋問するため捕らえるよう命じられる。予言には、フォースに均衡がもたらされるとき、ダークサイドが増大すると記されていた。クローン軍の存在を察知できなかったヨーダとメイスも、フォースがシスの放った暗雲に覆われているという事実を認めざるを得ないのだった。

 

Lake Country -- Padme's Country House

アナキン: で、僕がそこに着いたら過激な交渉になったんだよ。
パドメ: 「過激な交渉」?何それ?
アナキン: つまり、ライトセイバーを使った交渉さ。
アナキン: こんなところマスター・オビ=ワンが見たら、さぞかし機嫌悪くなるだろうな。
アナキン: 何年も前に初めて会って以来、君のことを考えなかった日は1日としてなかった。そしていま、また君と一緒にいる。心が苦しいよ。近づけば近づくほど苦痛が大きくなる。離れ離れになることを考えると・・・呼吸ができなくなる。あの決して許されなかったキスに悩まされ続けているんだ。あのキスが心の傷になってほしくないと心臓が脈打ってる。君はまさに魂の中で僕を悩ませているんだ。僕はどうなんだい?君の頼みなら何でもするよ。
アナキン: もし君も僕と同じように苦しんでいるのなら、どうか教えてくれ。
パドメ: 無理よ。無理なのよ。それは・・・不可能だわ。
アナキン: 何でもできるよ、パドメ。聞いてくれ。
パドメ: いえ、あなたこそ聞いて。私たちは現実の世界に暮らしているのよ。それを忘れないで。あなたはジェダイになるための修行中。私は・・・私は議員なの。最後まであなたの考えるとおりに行動したら、私たちはお互いの気持ちに関係なく引き裂かれてしまうわ。
アナキン: じゃあ、君にも思うところがあるんだね。
パドメ: 私は自分のせいであなたに未来を捨ててほしくないの。
アナキン: 理性的になれというのか。それが無理なことは分かってるよ。信じてくれ。僕は感情を切り離したいと思っているだけなんだ。でもそれができないんだよ。
パドメ: 私は感情には屈しないわ。
アナキン: ならばそうならない方法がある。秘密にすればいいんだ。
パドメ: 嘘をつきながら生きるなんて・・・私たちが望んでも隠し通すことはできないわ。あなたはできるの、アナキン?そんな生き方ができるの?
アナキン: いや、君の言うとおりだ。破滅するだろう。

 

ナブーでのある朝、アナキンは夢にうなされ目を覚ます。タトゥイーンに残してきた母シミが苦しんでいる姿を予見したのだった。

Lake Country -- Balcony

アナキン: 行かないで。
パドメ: 邪魔したくなかったから。
アナキン: 君がいると落ち着くんだ。
パドメ: 昨夜は悪夢を見ていたのね。
アナキン: ジェダイは悪夢はみない。 母さんを見たんだ。苦しんでいたんだよ、パドメ。いま君を見ているのと同じくらいはっきりと見えたんだ。母さんが苦しんでいる。君を守ることが任務なのは分かっているよ、議員。でも僕は行かなければならない。母さんを助けなければならないんだ。
パドメ: 私も行くわ。
アナキン: ごめん。選択の余地がないんだ。

彼は任務でパドメのもとを離れることができないが、パドメは自分も一緒であれば問題はないとし、2人でタトゥイーンへと出発する。

やがてモス・エスパに到着した2人は、ワトーの店を訪れた。老トイダリアンはジェダイとなったアナキンを見て驚くが、既にシミは他人に売られており、ここにはいなかった。アナキンはワトーから得た情報をもとにアンカーヘッドの水分農場を訪ね、母を買い取り再婚したというクリーグ・ラーズ、その息子オーウェン、そしてオーウェンの婚約者ベルー・ホワイトサンと面会する。だが、懐かしいC-3POとの再会を果たしたものの、ここにも既に母の姿は見えなかった。

クリーグ曰く、シミはタスケン・レイダーたちに連れ去られ、1ヶ月間行方不明なのだという。母の身を案じるアナキンはオーウェンのバイクを借り、砂漠の荒野を目指すのだった。

カミーノではジャンゴとボバが愛機<スレーヴI>で逃走しようとしているところだった。オビ=ワンは2人を制止しようとするが、ジャンゴはジェダイに戦いを挑み、激しい肉弾戦となる。結局ジャンゴは逃走するが、オビ=ワンは彼の船に追尾装置を取り付けていた。彼は<スレーヴI>を追って辺境の惑星ジオノーシスへと到達する。軌道上の小惑星帯でも激しい宇宙戦が行われ、オビ=ワンはジャンゴを見失うが、賞金稼ぎが地上に降りたのは明らかだった。彼はそのまま追跡を続け、ジオノーシスに通商連合の貨物船団が停泊している事実を発見する。続いて地表の尖塔の中を探索し、大規模な製造工場で無数のバトル・ドロイドが作られていることも明らかになった。そしてオビ=ワンはさらに驚くべき事実を目の当たりにする。ヌート・ガンレイ総督をはじめとする分離主義勢力に加担する有力企業の幹部たちと共に、ドゥークー伯爵がこの惑星を訪れていたのである。

彼らはこの会合で正式に独立星系連合を旗揚げし、大量生産したドロイド軍をもって共和国とジェダイに対抗することを確認していた。大規模な戦争の準備が着実に進んでいたのである。

タスケンのキャンプにたどり着いたアナキンは、小屋の中についにシミの姿を発見する。親子は10年ぶりの再会を喜ぶが、衰弱しきっていたシミは愛する息子に抱かれたまま、安らかに息を引き取るのだった。

Tatooine -- Tusken's Camp

アナキン: 母さん?
シミ: アニー?アニー?あなたなの?
アナキン: ここだよ、母さん。安心して。
シミ: アニー?アニーなの?ハンサムになって。私の息子。大きくなった息子だわ。誇らしいわ、アニー。
アナキン: 会いたかったよ。
シミ: もう、思い残すことはないわ。愛して・・・
アナキン: 一緒にいて、母さん。もう・・・
シミ: 愛して・・・愛してるわ・・・

母を失ったアナキンの怒りは凄まじく、彼は怒りにすべてを任せてタスケンを皆殺しにする。

このときのフォースの騒乱ははるか彼方のコルサントにまで届き、ヨーダとメイスに恐ろしい警告を告げるのだった。

Jedi Temple -- Meditation Room

クワイ=ガン: アナキン!やめろ!
メイス: 今のは何です?
ヨーダ: 痛み、苦痛・・・死を感じる。恐ろしいことが起こったのじゃ。若きスカイウォーカーが苦痛にあえいでおる・・・恐ろしい苦痛にな。

 

母を抱いてラーズ家の農場に戻ったアナキンは、こうなったのは自分が未熟なせいであり、オビ=ワンが十分な修行をさせないからだと訴える。

Lars' Homestead -- Garage

パドメ: 食べ物を持ってきたわ。お腹空いてるでしょ?
アナキン: シフターが壊れてる。物を直していると命なんてずっと単純なものだと思えるんだよ。修理するのは得意なんだ。いつもそうだった。でもできなかった。なんで母さんは死ななければならなかったんだ?なぜ救えなかったんだ?できたはずなんだ!
パドメ: ときにはどうにもならないことだってあるのよ。あなただって万能じゃないんだから、アニー。
アナキン: でも、そうあるべきだったんだ!いつかきっとなる。いつかきっと、最強のジェダイになってみせる。約束するよ。人々を死から救うことだって学ぶんだ。
パドメ: アナキン。
アナキン: 全部オビ=ワンのせいだ!あいつは嫉妬してるんだ!僕の邪魔をしているんだ!
パドメ: 何があったの、アニー?
アナキン: 僕は・・・僕はやつらを殺した。すべて殺した。みんな死んだ。一人残らずだ。男だけじゃない。女も、子供もだ。あいつらは動物だ。だから動物のように虐殺してやった!やつらが憎い!
パドメ: 怒るのは人間の証よ。
アナキン: 僕はジェダイだ。もっと優れてるんだ。

 

パドメはアナキンをなだめ、その後、シミの葬儀がしめやかに行われた。

Tatooine -- Lars' Moisture Farm

Cliegg: おまえがどこにいようと、そこは暮らしやすい場所になるよ。おまえは男にとって望める最愛の伴侶だった。さらばだ、愛しい妻よ。そして、ありがとう。
アナキン: 僕に力がなかったから母さんを救えなかった。力が足りなかったんだ。でも約束するよ。二度と失敗はしない。さびしくて・・・たまらないよ。

 

 

アナキンは母の死に決意を新たにするが、そこにオビ=ワンからの連絡が入る。ジオノーシスからの報告をコルサントに中継してほしいというものだった。

オビ=ワンは評議会のマスターや元老院議員たちに恐るべき事実を伝えるが、その直後にドロイドに発見され、捕らえられてしまう。この非常事態を前に忠誠派の議員たちも、クローン軍を使って分離派を攻撃すべきだというアスク・アック議員や、それでも先制攻撃は許されないというベイル・オーガナ議員の意見によって紛糾していた。だがこれ以上議論をしている猶予はなく、マス・アメダ副議長はパルパティーン議長に非常時特権を与えるべきだと提案する。議会で絶大な信頼を持つアミダラ議員ならばこのような動議を提出できるが、彼女はコルサントにいない。ここで代役を買って出たのは、彼女の代理に任命されていたジャー・ジャーだった。彼は議会で一世一代の演説を行い、パルパティーンへの支持を訴える。すると議長の共和国への愛と不退転の決意が満場一致の賛意をもってそれに応えるのだった。パルパティーンは直ちにクローン軍を正式採用し、分離主義勢力の打倒を宣言する。それを受けたジェダイ・オーダーも、メイスがオビ=ワン救出のため他のジェダイと共にジオノーシスへと向かい、ヨーダがクローン軍を受け取るべく、カミーノへと向かうのだった。

メイス: アナキン、ドゥークー伯爵には我々が対処する。おまえにとってもっとも重要なことはその場にとどまることだ。議員の護衛に全力を注げ。それが最優先の任務だ。

 

Tatooine -- Naboo Yatch

一方、タトゥイーンに留まるよう厳命されたアナキンも、パドメとR2、3POを連れ、オビ=ワンを助けるためジオノーシスへと発ってしまう。
アナキン: 分かりました、マスター。
パドメ: 彼を救うには間に合わないわ。銀河の半分を横切らないといけないもの。見て。ジオノーシスはここから1パーセクもないわよ。
アナキン: まだ生きていればね。
パドメ: アニー、ここに座ったまま彼を見殺しにしていいの?友人であり、師匠でもある人でしょう?
アナキン: 父親同然だよ!でもマスター・ウィンドゥが言っただろ。ここにいろと厳命されたんだ。
パドメ: 彼の厳命は私を守ることよ。私はオビ=ワンを助けに行きます。私を守るなら、あなたもついて来なければならないわよ。

 

Battle of Geonosis

捕らわれの身となったオビ=ワンの前にドゥークーが現れた。彼は腐敗した共和国が既にシス卿ダース・シディアスによって牛耳られていること、10年前のナブー事件もシスの後ろ盾があったこと、そして自分が共和国を裏切ったのもシスを倒すためであることを告げる。

Geonosis -- Detention Area

オビ=ワン: 裏切り者め。
Dooku: まさか、友よ。これは間違いだ、とんでもない間違いだよ。やりすぎだな。困ったものだ。
オビ=ワン: ここではおまえがリーダーだろう、ドゥークー。
Dooku: 私は何も知らなかったのだよ、本当だ。すぐに解放するよう申し立てるとしよう。
オビ=ワン: ああ、はやくお願いしたいね。やることが残ってるんだ。
Dooku: 聞かせてもらいたいのだが、ジェダイ・ナイトが一体なぜこのジオノーシスにいるのだね?
オビ=ワン: ジェンゴ・フェットという賞金稼ぎを追っていたんだ。知っているか?
Dooku: 私の知る限り、ここには賞金稼ぎなどおらんよ。ジオノーシアンは連中を信用しないんだ。
オビ=ワン: 誰だって同じさ。でもやつは確かにここにいるんだ。
Dooku: これまで顔を合わせる機会がなかったことが残念でならないよ、オビ=ワン。クワイ=ガンもいつも君のことを高く評価していたからね。彼には生きていてほしかった。今まさに助けになってくれただろうに。
オビ=ワン: クワイ=ガンが貴様なんぞと手を組むはずがない。
Dooku: 決め付けはよくないぞ、若きジェダイよ。忘れたか、かつて君が彼の弟子だったように、かつて彼は私の弟子だったのだ。彼は元老院の腐敗についてすべてを知っていたよ。私のもつ真実を知れば、それに歯止めをかけてくれただろう。
オビ=ワン: 真実だと?
Dooku: 真実だ。共和国がすでにシスの暗黒卿の支配下にあると言ったらどうするかね?
オビ=ワン: そんなことはありえない。ジェダイが気づくはずだ。
Dooku: フォースのダークサイドが彼らの見識を曇らせているのだよ。何百もの議員がすでにシス卿の影響下におかれているのだ。ダース・シディアスのな。
オビ=ワン: 信じられんな。
Dooku: 通商連合の総督もかつてそのダース・シディアスと手を組んでいた。だが10年前、彼は暗黒卿に裏切られたのだよ。彼は私に助けを求め、すべてを打ち明けてくれた。君も仲間に加わってくれ、オビ=ワン。そして力を合わせ、シスを滅ぼすのだ!
オビ=ワン: おまえとは組めないよ、ドゥークー。
Dooku: 解放してやることは難しくなったかもしれんな。

 

ドゥークーはオビ=ワンを仲間にと誘うが、彼はそれを敢然と拒否するのだった。やがて、彼を救出するために到着したのはアナキンたちだった。彼らはドロイド製造工場へと侵入するが、大乱闘の末、捕らえられてしまう。アナキンとパドメはオビ=ワンと共に共和国からのスパイ容疑によって処刑されることになるのだった。このときパドメはアナキンへの愛を告白する。

Execution Arena -- Leading Tunnel

アナキン: 怖がらないで。
パドメ: 死ぬのは怖くないわ。あなたが私の人生に戻ってきてから、毎日少しずつ命を削っていたのよ。
アナキン: 何のことだい?
パドメ: 愛してるわ。
アナキン: 愛してる?恋するのはやめようと決めたじゃないか。嘘をつきながら生きていくことを強いられるし、身を滅ぼすことになるからって。
パドメ: 私たちにはどのみち破滅が待っているのよ。本当に・・・深く愛してるわ・・・死ぬまでに知っておいてほしかったの。

 

3人は大勢のジオノーシアンが観戦する処刑闘技場へと運ばれ、3体の猛獣たちに身を委ねられた。VIPボックスではドゥークー、ジオノーシスのポグル大公、ガンレイ総督とその副官、フェット親子がその光景を楽しんでいる。だが、そこに突如としてマスター・ウィンドゥが割り込んできたのだった。

メイスの登場と同時に200人のジェダイが闘技場になだれ込む。アナキンたちも解放され、ジオノーシアンたちが逃げ惑うなか、代わりに何千体ものバトル・ドロイドが押し寄せてきた。メイスも観戦ボックスを追われ、闘技場での戦いに参戦する。

ドモチェフスキーさんのコレクションよりショットいただきました。)

 

 

この戦いは熾烈を極め、メイスは強敵のジャンゴを倒すが、これまでの歴史上類を見ないほどの数のジェダイが殺害されてしまう。そしてついに残りのジェダイたちも追い詰められ、ドゥークーに降伏を迫られるのだった。だが、メイスがそれを拒否したとき、上空からクローン軍を引き連れたヨーダが降りてくる。圧倒的なクローン軍の戦力によって形成は一気に逆転し、闘技場は破壊されたドロイドの残骸に埋め尽くされた。やがて戦場は砂漠の荒野へと移動し、ジェダイ率いるクローン軍とドロイド軍との全面戦争へ突入する。ドゥークーたちも司令室へと引き上げるが、残されたボバはひっそりと父の亡骸にすがるのだった。

分離派の指導者たちは正体不明のクローン軍の出現に予期せぬ戸惑いを見せていた。ドロイドの全軍を投入しても、とても数が足りないのだ。形成は著しく不利に傾き、ガンレイは早々とジオノーシスから撤退してしまう。そしてさらに戦いが続き、ドロイド軍の敗北が決定的になると、ポグル大公も軍を撤収させるのだった。彼はこのとき、密かに開発を進めていた最終兵器の設計図を、共和国の手に落ちる前にドゥークーに託す。それは想像を絶する大きさと破壊力を誇る宇宙要塞兵器だった。伯爵はこの設計図をコルサントにいる謎のマスターへ届けるべく、自船の待機するドックへと急ぐのだった。

 

アナキンとオビ=ワン、パドメを乗せたガンシップがドゥークーのバイクを視界に捉えた。彼らは伯爵の後を追うが、ジオノーシアンの戦闘機による砲撃を受け、パドメが砂漠に転落してしまう。

アナキン: パドメ!
アナキン: 船を下ろせ!
オビ=ワン: 個人的感情を足かせにしてはならん!あのスピーダーを追え!
アナキン: 船を下ろすんだ!
オビ=ワン: 私一人でドゥークーとは戦えん!おまえが必要だ!あいつを捕まえればこの戦争もここで終わるんだ!それが我々の使命だ!
アナキン: 知るもんか!船を下ろすんだ!
オビ=ワン: ジェダイ・オーダーから追放されるぞ!
アナキン: 彼女をおいてはいけない!
オビ=ワン: よく考えろ!パドメがおまえの立場だったら、彼女はどうする?
アナキン: 彼女は任務を優先する。

ドゥークー登場

オビ=ワンは彼女を助けようとするアナキンを一喝し、任務の優先を説いた。やがて彼らはドゥークーの格納庫へと到達し、伯爵と対峙することになる。だが、元ジェダイ・マスターのドゥークーは余りにも強かった。さらに彼はフォースのダークサイドを受け入れており、アナキンをフォースの電撃で失神させると、オビ=ワンをもあっさりと倒してしまう。

 

再起したアナキンも再び戦いを挑む

が、右腕を切断され、再び倒されてしまう。

 

そこへ姿を現したのはマスター・ヨーダだった。ライトサイドとダークサイド、両者の達人が持てる力を尽くして激しくぶつかり合う。

決闘はフォースの戦いからライトセイバー戦へと移り、敵わぬと悟ったドゥークーはフォースで巨大な支柱を倒すと、動けなくなった師弟を襲うのだった。

そしてヨーダが2人を助けようと気を逸らした隙に、宇宙船で逃走してしまう。パドメが駆けつけたときにはすでに戦いは終った後だった。

数日後、コルサントの見捨てられた工業地帯にドゥークーの船が到着した。彼を待ち構えていたのはダース・シディアスである。ドゥークー伯爵、いやシス卿ダース・ティラナスは、彼の新しいマスターに戦争が始まったことを告げるのだった。一方、ジェダイはジオノーシスの戦いで多くの仲間たちを失っていた。ヨーダはドゥークーがダークサイドに落ちたことに強い懸念を抱く。

 

そのころ、議員たちが見守る前で、無数のクローン兵が分離派の惑星へ向けて出撃を開始していた。悲痛な面持ちのベイル・オーガナとは対照的に、パルパティーンは決意に満ちた表情でその光景を眺めている。銀河系と共和国に破壊と殺戮をもたらす凄惨な戦い、クローン大戦がついに幕を開けたのだった。

そのころ、ナブーの湖畔ではアナキンとパドメが3POとR2に見守られて秘密の挙式を行っていた。

ジェダイの掟は結婚を禁じている。だが、2人にはもはやそんなことは関係なかったのだ。

 
 

エピソード III