1993年

最終理論の夢

スティーブ・ワインバーグ

はたして究極の理論は存在するのだろうか?

このことを語ろうとする時、科学界はまっぷたつに割れる。

ワインバーグは最終理論が存在するとの立場をとっている。その理論にロマンを加味して1993年に出版されたのが、「最終理論」の夢だ。

ワインバーグ>最終理論を完成させるには悪名高き量子力学のパラドックスをまず解決しなきゃならない。

 

ソフィー>もともと革命的な世界に正統なるなんてことば自体がナンセンスよ。

 

ウィーラー>私達の知識の島が大きくなるに従って、私達の無知の海岸も広がっていく。

 

ウィーラー>万物の奥底にあるものは、答えではなく、質問なのだ。

ソフィー>もっとひどい場合には「無」かもしれないわね。

ボーム>科学は無際限に続く、最終理論は真の疑問をさけようとするものだ。

ソフィー>つまり最終理論はうまくいってもダメだし、うまくいかなくてもダメみたいね。

ボーム>いや違う見方をするべきなんだよ。科学をするのは知識を広げるためではなく、知覚を高めるためにあるんだよ。

ソフィー>最後の知恵を獲得してしまったら、物事を不思議に思う気持ちが根絶やしになる?

ボーム>もし手に入れたら、そりゃ退屈しかないだろう。後に残るのは忘却だけだよ。

ヴィトゲンシュタイン>世界がどうなっているがではなく、世界があること自体が神秘に満ちている。

 

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究極理論への夢―自然界の最終法則を求めて

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