第二部:再生
数日後、私は、気晴らしにピクニックにいった。
そこでサファイアに輝く蝶を見かけた。
妙に気なって、翌日網をもって、もう一度、その場所で蝶を探してみた。
いた。
エイ!
アレ? 蝶を見失った。
それどころか、そこに人がいるのが気がついた。
あ、すみません。
その女性の髪飾りだった。
それが出会いだった。
どこか懐かしい感じのする女性だった。
彼女には、何か特別なものを感じた。
まるで、本当に以前から探していたように感じるのだ。
ヴィクトリアの瞳にエミリーの心が見えたのかもしれない。
いや違う、もっと本質的な何かがあって、それをビクトリアもエミリーも共有しているのだ。きっとそれはロゴスだ。
やがて僕らは、会うようになっていった。月曜日、木曜日。
土曜日には、彼女の好きなチキンをよく食べにいった。
しかしヴィクトリアはなかなか心をひらいてくれなかった。
理由をしりたかったが、戦後、心の傷を持つ人がほとんど。
それを聞かないのが、ここでは、大切なマナーなのだ。