10:青森県編
激しく風巻く岬・津軽半島。日本海の季節を知らせる魚貝と、山の幸。いっただっきまーす!
けの汁
:津軽の人々に親しまれる代表的な郷土料理です。なす、舞茸、人参、男爵、しいたけ、油揚げに白みそ。素朴だ!だが、そこがうまい!
米に見立てたかゆの汁
1月16日の小正月は女たちが家事から開放される日。この日はどこの家でもけの汁が作られ、1年の無病息災を祈り食べられたもの。けの汁は、かゆの汁のこと。米が貴重だった昔、山菜や野菜を米に見立て細かくきざんで食べたのが始まり。ーだろうです。
けの汁保存の会なんてものありました。
まだらの白子黒胡椒焼き

:
帆立味噌焼き

帆立の貝柱が2本入っています。
いちご煮

:超どはくりょく。うにとあわびのお吸い物。
*いちご煮って?:「古くから八戸近辺の漁村では、すもぐりで漁をする「かづき」と呼ばれる男たちがいた。夏になると、かづき達はかぜ(ウニ)やあんび(アワビ)をふんだんに採り、海水で煮込み、めっぽうおいしい「いちご煮」を作ったとさ。」
八戸地方は、太平洋の豊かな海を背景にして、ウニとアワビがよく採れます。
八戸地方の方言で、ウニのことを「カゼ」、アワビを「アンビ」と呼びますが、カゼとアンビは、昔から八戸の漁師たちの貴重な収入源でした。
いちご煮のルーツは、漁師の浜料理。カゼとアンビを豪快に盛った煮付け料理だったようです。それが、大正時代に料亭料理として供され、お椀にきれいに盛り付けてお吸い物としていただくようになりました。
現在では、晴れの席やお正月には欠かせない一番吸い物として食べられております。
また、日本料理の料理人の間では、「いちご煮」の名を知らない人はいないといわれるまでになり、青森県を代表する郷土料理の一つとなっています。
*なんで「いちご」?よく食べる赤いストロベリーではなく、黄色いの「野いちご」。
いちご煮の名は、お椀に盛り付けた時、乳白色の汁に沈む黄金色のウニの姿が、まるで『朝靄の中に霞む野いちご』のように見えることから名づけられたといわれております。八戸市鮫町の旅館、「石田家」の主人の石田多吉によって付けられた、大変風流な名前です。
若生巻き寿司

青森では、昆布の巻き寿司があるそうです。 若葉のようにまだ薄い昆布。今日は、とろろ昆布でアレンジしてだしてもらえました。
ごちそうさま〜!