*<<第三章>>生命の特徴  

*一 循環と伝染の法則  

「年を取ると足からダメになる」とよく言われる。足がダメになると運動不足となり、体の諸器官が衰え、ますます歩かなくなり、更に足は衰える。即ち悪循環である。

生命活動はこれと同じように常に悪循環になるか、善循環のどちらかになる。何故だろう?それは 生物の諸器官は相互に依存し合っている有機体だからである。  それ故この循環の法則を逆手にとると実生活に大いに役立つ。

とにかくなんでもよい一番やさしくできることから改善を始めれば良いのである。このことは健康のこと以外の人間活動の全てのこと についてもいえる。個人的な人間関係しかり、地球環境的においても人間がどこかを破壊すれば、結局破壊されるのは人間自身である。

これらの循環の一部を法則的にとらえれば善にしろ悪にしろ伝染するということになる。一番こわいのは、受ける悪はそのものはもちろんだが、自分も同じ悪をする人になる誘惑を強く感じることである。  しかし信じたいものである善の影響力の強さを。わずかな真心が人の一生を変えることすらあることを知っているだろう。

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