*<第三節>進化のための生物の五つの掟
「弱肉強食」という自然界の掟に全ての生物は従わざるを得ない。しかし、もっとスパンを広げて見てみると全ての土台が見えてくる。「進化せよ、退化するなかれ」という掟である。
従って、もしの生物において罪悪行為があるとすれば、それは、自分を進化の終点をして進化を妨げたり、進化に逆行して退化することだろう。人間においても同じである。安逸のために自由を乱用したり、人間が動物になることは悪となる。
この「進化せよ。退化するなかれ」といった漠然とした掟を具体的に集約すると以下のようになる。
@自分自身と自分が置かれた状況とを全面的に受け入れ、力の限り、けなげにそれを生きること。
A自分を進化の終点をせず、自分を犠牲とし、種の発展の為に子孫や仲間を育て、成熟させること
B環境や周囲の状況に可能な限り適応すること
C生態系や種の集団の中における自分の役割を責任を果たすこと
D子孫を産みプロダクティプに生きること
以上生物全体の進化を通観してきた。次ぎに特に人間に焦点をあて、この生物のための五つの掟の
新たな展開を考察する。