認知科学

Cognitive Science

 

人の<知覚>(知識の獲得・発達およびその利用)の原理を明らかにする研究。

認知科学の目的は、認知活動の原理を明らかにすることにより、その学習や発達を支援し、人間の活動の一部を機械に代替させたりして、より豊かな人間社会や文化の構築に寄与すること。

研究主題は、信念システム、意識、情動、相互交流、言語、知覚、学習、記憶、行為実行、技能、思考などである。

故に、学際的広がりがあり、心理学、人工知能、言語学、哲学、教育学、文化人類学、神経科学などと相互関係をもつ。

発展

1955年 行動学心理学に対立するかたちで、<認知心理学>より始まる

1968年 ナイサーによって<認知心理学>発刊

1970年代 人工知能への応用研究が盛んになる。

1975年頃から<認知心理学>ではその学際的要素を取り込めないとして<認知科学>と名を改められた。

1980年後半から 神経科学と強く結びついて

人間の情報処理過程モデルを<系列的・逐次的>にかわって<並列・分散処理>モデルをつくり、内的記号の生成やスキーマー間の相互干渉過程のモデルとして提言。

1985年出版 ガードナー「認知革命」には網羅的に上記一連が記述され、また認知科学の領域を大きく広げており、名著である。

 

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