1975年 |
社会生物学 |
ウイルソン |
ネオダーウィニズムを継承し、DNAに生物の全ての基本を求める極端な還元主義的生物学。
ウイルソンの大著「社会生物学」によって有名になった。
「利己的な遺伝子」のリチャード・ドーキンスと共にネオダーウィニズムの「自称」正統的後継学問。
ウイルソンは元々蟻の研究をしている学者だった。彼の蟻の社会に対する観察とその分析力から発表する論文は十分な評価に値するものだった。
しかし、蟻の社会と人間の社会を同じレベルで論じ始めたところから、社会生物学という分野が切り開かれたのだ。
ウイルソン>蟻の行動様式はDNAによるものであり、人間社会の行動様式も同じDNAによるものだ。
例えば、戦争や外国人嫌い、男性優位や時として登場する利他主義などの全ては、我々が生まれながらに持っている遺伝子の意志によるものなのだ。
遺伝子を次世代に伝えようと脅迫的衝動から生まれるものと考えている。
プラトテレス>民族主義、性差別、帝国主義などを正当化する理論ととらえられたとこともありましたね。
ウイルソン>そんなこともあったね。「グロテスクなほどの機械論」と酷評されたこともあった。
でも僕は人間の精神は際限のない科学のフロンティアと思っている。
プラトテレス>その考えは自身の考えと矛盾しませんか?
ウイルソン>人間的な学問と機械論的生物学の橋渡しをしようとしたのが
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