1984年

バイオフィリア

 E.O.ウイルソン

私たちには、生命もしくは生命に似た過程に対して関心を抱く内的傾向がある。まるで街灯に引き寄せられるガのように「生命」というものに引き寄せられていく。

 こうした内的傾向のことを「バイオフイリア」と言い私たちが自覚していなくとも精神的な核となっている。この未自覚な精神の扉のカギを開くには、私たち自身を含め他の生命も深く理解することにあるのだろう。 私たちが他の生物を理解すればする程、そうした生物、ひいては私たち人間自身に、より大きな価値を見いだせるに違いない。

 その時私たち人間は、あらゆる意味で生物学的な種であり、他の生物と切り放されては、いかなる究極的な意味も見い出すことはできないことに気がつくだろう。

 人間が現在の高みへと達したのは、他の生物から隔絶した存在であったからでなく、他の生物を知ることによって、生命の本質を昇華させることができたからといことを再認識してもらいたい。

 ベルンハルツドルプ

超生物:

タイムマシン:美をいろあせさせるもの.S

蛇:警戒 S

適切な場所

自然保護の倫理

 

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