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インフレーション理論 |
佐藤勝彦 |
ソフィー>ベビー・ユニバースとチャイルド・ユニバースの違いをもう一度イメージわくように説明して!この2つは言葉も似ていて区別つかなくなっちゃたわ。
プラトテレス>OK!じゃまず一番大きい違いから説明しよう。
1)ベビー・ユニバースは
ホーキングが相対的量子論から導き出したもので、今の宇宙の元になった宇宙のこと。そのベビーが成長して今の宇宙になっているとうものだ。2)チャイルドユニバースは、佐藤勝彦が相対論から導き出したインフレーション理論によるもので、マザーユニバースがまずあって、そこから別のチャイルドユニバースが生まれるというイメージ。
ソフィー>なるほどね、まだついていけそうだから、もうちょっと詳しく教えて。そうね宇宙の起源はそれぞれどう考えられるの?
プラトテレス>
1)ホーキングの理論では、この宇宙の起源は、虚時間からなる虚数宇宙があって、そこから、ベビーユニバースが誕生するとされる。
2)インフレーション理論は、起源論を放棄している。―といっても宇宙に起源がなかったというのではなくて、起源は量子論に譲って、ビッグバン以降の宇宙の構造をといたもの。
ソフィー>ホーキングの「相対論的量子論」ってどういうこと?それはオリジナル?
プラトテレス>一般にアインシュタイン方程式を使えば相対論的宇宙論、シュレディンガー方程式を使えば量子論宇宙論と言われる。
でもホーキングは、アインシュタイン方程式を元にしてシュレディンガー方程式を書いた「ウィーラー=ド・ウィット方程式」というのを使っているんだ。つまり「相対的量子論方程式」だね。だからホーキングが説いたわけじゃない。
ソフィー>そこに今度は
多世界解釈の宇宙が加わるってこと?チャイルドユニバースも多世界解釈も「たくさんの宇宙」。これもハッキリをイメージを分けてほしいわ。
プラトテレス>チャイルドユニバースは、電子に例えると1つの電子が本当に2つに分かれること。一つの世界の中に互いに分離して、本当に宇宙がたくさんあるという図式。
多世界解釈は、電子がそこにある状態、ここにある状態などが共存していること。多くの世界が共存していて、そこにそれぞれの宇宙があるという図式だ。
宇宙論 |
提唱者 |
依拠する理論 |
マザー・ユニバース チャイルド・ユニバース |
佐藤勝彦 |
相対論、インフレーション理論 |
ベビー・ユニバース |
Sホーキング |
相対論的量子論、ウィーラー=ド・ウィット方程式 |
メニー・ユニバース |
エヴェレット |
多世界解釈量子論 |
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