量子重力論 |
S・ホーキング |
時空は有限で境界をもたない。
ホーキングの理論は多くの神学者を喜ばせた。
ローマ教皇曰く「この理論は神の存在を証明する」って−アホか!!
プラトテレス>ホーキングの量子重力論は重量を扱う相対性理論と重力以外を説明する量子力学をうまくバランスよく使い分けたもので、その意味で斬新な試みと言える。
ホーキング>すなわちわたしのこの理論は、時空には始まりはなく、神による一撃もない。つまり
ビッグバンはないというものです。私のいう「境界」をもたないとは空間だけではなく、時間の球面のような宇宙モデルを考えることです。球面を地球にたとえると北極点が宇宙の始まりです、そして北極点からの距離が時間をあらわし、北極点から一定の距離にある円の長さが、宇宙の空間的な大きさをあらわしているのです。
しかし、いま説明の為に北極点を開始点と説明しましたが、球面上の一点と言う意味では他の場所と同じです、つまり特別な点はない「特異点」はないのです。
ホーキング理論の欠点
スモーリン>ここで一つの忠告をしておく、いくら素ばらしくたって、やはりアタマから信じちゃあだめ。B187-P131
ホーキングの理論は数学的な結論として素晴らしいが、欠点はある。彼の理論は2つの重要は仮定の上に成り立っているということだ。つまり仮定が正しいときだけ真実であるということを覚えておかなければならない。
仮定が一つでも間違っていれば、全てはお釈迦だ。
その1:物質のエネルギー密度はどこでもプラスであること。
その2:アインシュタインが書いた一般相対性の法則は、すべての空間、すべての時間のどこでも成り立つこと。
両方とももっともと思うかもしれないが、第2の仮定は物質の現実の特性を記述している量子力学について何も触れていないので正しくない。
HOME
ご意見はparadigm@dreamドットコムまで
187「宇宙は自ら進化した」ダーウィンから量子重力理論へ リー・スモーリンThe Life of the Cosmoc Lee Smolin 1997年(訳:野本陽代 2000年 NHK出版
|