新生命観 |
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ダーウィニズムでは「進化」は生物が弱者から強者へ、下等なものから高等なものへと連続的に変わっていくことだとしてとらえられる。
こうしたダーウィニズムにいろいろな批判が行われている。次に指摘することは、いずれもはダーウィニズムの進化論では説明できない。
まず我々の祖先が海から陸になぜあがったのかを考えてみよう。
答えは簡単だ。海での生存競争に破れ、陸へ逃れたのである。
人間はどのようにして猿から分離したのであろうか?
森での生存競争に破れ、サバンナで暮らさざるを得なくなったのである。
進化のプロセスには共生という非連続な進化がある。
リン・マーギュラス>原核細胞から真核細胞があらわれたのはわずか6億年前。この誕生には3種の原核細胞、すわわちDNAを内包する核、酸素の使い方を調整するミトコンドリア、機動性の情報を伝えるべん毛スピロヘーターが一つの細胞に合体し誕生した。
細胞共生説共生は細胞レベルだけではなく、環境とも共生し、相互に影響をしあっている。
4)
非生物的遺伝子分子生物学では遺伝子がすべてを支配し、我々には一切の自由な選択権がないとされる。
たしかにDNAには生命体の情報の多くが書き込まれているが、しかしDNAは形状記憶の素子でしかない。
われわれはその中で情報を通じ自由に選択することができるのである。
又、情報遺伝子は生物的遺伝子より有利である。
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135 「 生命観を問いなおす」 エコロジーから脳死まで 盛岡正博 1994 年 筑摩書房 \689 #paradigm\shinseimeikan.htm#|