キツネ
そういって、星の王子さまは、ポケットから小さな箱をとりだしました。
「ああ…その中に羊をいれて、連れだしてあげたんだね。」
「うん、だからハンターを探してライオンを退治してもらいたいんだ。花だって、食べられやしないけど、トラを退治はできない。」
「うーん・・・ハンターね…」
「あっ!思い出したぞ、キツネが話していた!ねえ、紙にキツネの箱をかいてよ」
「ああ、いいよ」
王子さまは、紙に書いた箱をのぞきこんだ。
「やあ、キツネ君!久しぶり」
「ああ、王子さま。元気?」
「うん、僕たちのヒモは、まだつながっているね」
「トラを退治できる、ハンターを探しているんだ。世界でひとつの花を助けたいんだ。」
「最近ハンターは見ないなぁ…。もしトラを退治したいなら、象をさがした方が早いよ」