遺伝子神話の崩壊

 

 

進化は、遺伝子により決定されるのか?環境要因により後天的に決定するのか?この論争には長い歴史がある。

 ます進化論の歴史を整理する。

1809年 ラマルクが「動物哲学」を出版

1859年 ダーウィン「種の起源」

1865年 メンデルが遺伝学を発表

1953年 DNA構造解明

1975年E・O・ウイルソン社会生物学を出版

この歴史の中で、ラマルクの獲得形質は、まじめに生物学を志すものは、触れるものではないとまで批判された。

やがて優生学をドイツがユダヤ虐待に利用した為、遺伝的決定論は一旦は嫌悪されたが、社会生物学の台頭により、再び隆盛を極める。

最近では、環境的要因も、形質発現に大きく関係していることがわかっている。

もはや、遺伝子決定論か環境決定論かという2分類的対立ではなく、遺伝的要因と環境的要因がどのように相互作用をして、形質を決定するのかというところが問題なのである。

第一義的に遺伝子は重要だが、環境も形質発現にとって不可欠であるということで、両者には本質的等価性がある。

 


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遺伝子神話の崩壊
 

| 生命科学 | 2006-04-16 16:31:05 |


 

 

 

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